2024年11月に読んだ本

2024年11月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:912ページ
ナイス数:20ナイス

■書くことについて (小学館文庫) (小学館文庫 キ 4-1)
作家のスティーヴン・キングが自らの人生を振り返ったノンフィクション。「たくさん読んで、たくさん書く」というシンプルな方法でキングは小説を書いているそうだ。語り口が気さくで、読んでいて楽しかった。
読了日:11月01日 著者:スティーヴン キング

■SFのSは、ステキのS
Web+DBという雑誌でSFのコラムを書いていらっしゃり、面白かったので。声優として存じ上げていたけど、本好きSF好きとしても有名なんですね。そんな著者の愛の詰まったSFエッセイ。これ読んでるとSFがめちゃくちゃ読みたくなる!紹介されていたSF小説を読書メーターに登録してしまったよ。これをきっかけにSF読んでみたい。
読了日:11月15日 著者:池澤 春菜

■十角館の殺人(1) (アフタヌーンKC)
綾辻行人の作品のコミカライズ1巻。小説を読んでいる時あだ名呼びのキャラクターたちに困ってしまったので、漫画でキャラクターが分かるのがとても助かっている。漫画も絵がとても綺麗でオシャレ。次も楽しみ。
読了日:11月22日 著者:綾辻 行人,清原 紘

■はるかリセット 18 (18) (チャンピオンREDコミックス)
休息&リフレッシュマンガ18巻。青森に行ったりカラオケに行ったり、とても楽しそうだ。普段の生活とは少し違うことがリフレッシュに繋がるの、分かる。「休憩と息抜きは仕事のうち」は金言。
読了日:11月22日 著者:野上武志

▼読書メーター

 

2024年11月に読んだ本は4冊でした。

本を読む時間が中々取れない一か月でした。読みかけている本はいくつかあったり、買ったりしていたのですが、読み切るまでいかなくて。漫画も積みあがっています。義務感で読書をするとしんどくなるので、楽しむ気持ちがある時に読もうと思います。

我が家には積み本がたくさんあります。大人買いした漫画や小説、好奇心で買ってみた専門書などが本棚で眠っています(床にも積んでいたり)。一冊読み終わって本棚の前で「次はどの本を読もうかな」とうろうろしている時間が幸せです。どれも自分が読みたくて買った本ですから。自分だけの図書館が家にあるって楽しいですね。

「もしも自分だったら」で楽しむ物語

ちょっと面白いなと思ったエピソードが2つあります。

 

一つ目。

友人と面白かったミステリ系アニメの話をしていました。そのアニメはラノベが原作で人狼ゲームみたいな物語です。魔王打倒のために集まった登場人物の中に一人だけ偽物が潜んでいるというものでした。原作を読んでアニメを視聴していた私は、ミステリ好きな友人とそのアニメの話をしていました。

登場人物全員怪しいけどアリバイがあります。「みんな怪しいよねー」とか話していたら、友人がふとこんなことを言いました。

「もしも私が作者だったら、こいつを偽物に設定するかな」

友人は疑わしいキャラクターとそのアリバイを推理し始めました。原作を読んでいた私はびっくりしました。友人の推理はピッタリ当たっていたのですから。

 

 

二つ目。

私はあるミステリ小説を読み、その完成度に感動していました。コミカライズ版もあるとの情報を知り、それも読んでみたいと思いました。

家人と物語に登場する建物の間取り図を見ながら作品の話をしていた時です。家人は間取り図だけで犯人を当ててしまいました。曰く、

「もし自分が犯人だったらこうする」

と。

 

どちらのエピソードもミステリで、友人も家人もその作品を知らないのに、「もしも自分だったらどうするか?」という観点で推理して犯人を当てていたのが、とても印象的でした。

以前のブログでも書きましたが、私は読書をしていると物語にどっぷりと溶け込んでしまいます。そういう楽しみかたしか知りませんでした。自分がその体験しかしたことなかったからです。だから2つのエピソードにあったような「もしも自分が作者だったら?」とか「もしも自分が犯人だったら?」みたいな着眼点がとても面白かった。自分が物語に溶け込まなくても楽しむ方法があるんだ! と発見がありました。

他の人が物語をどう楽しんでいるのかを知ることはとても興味深いことがらです。友人のように「自分が作者だったらどうするか?」という楽しみかたも、家人のように「自分が犯人だったらどういう犯行計画を立てるか?」という楽しみかたも、私のように物語そのものになってしまうような楽しみかたも、三者三様で楽しいなと思います。いろんな楽しみかたを身に着けていたら、これからの読書や物語を書く行為がもっと楽しいだろうなと感じました。