溶けてなくなる読書

最近、小野不由美さんの『屍鬼』という小説を読んでいます。文庫では全5巻の長編で、今は4巻を読み始めたところです。 ある程度集中して読書ができるようになってきたかなと感じています。感覚として、20代の頃の集中力くらいかなと…

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2024年8月に読んだ本

2024年8月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2168ページ
ナイス数:32ナイス

■高度に発達した医学は魔法と区別がつかない(7) (モーニング KC)
今回は教会関係の話がメイン。前半はミステリー風、後半は重厚な異端審問。前半のミステリーは、ファンタジー世界でのミステリーってこんな感じかもと思った。後半の異端審問、やはり金やら利権やらで組織が腐ってるとこうなるよなと。神隠しについても少しずつ明らかになっていて、天海先生以外にも異世界に来たことがある気配。次も楽しみ。
読了日:08月15日 著者:瀧下 信英

■幼女戦記 (30) (角川コミックス・エース)
この物語の着地点が見えてきたような巻。と言っても戦争は更に激しさを増しているし、ターニャ含む203大隊の戦いもやや厳しさを感じ始めてきた。歴史がターニャの知っているものとは違う流れになってきている気がする。
読了日:08月15日 著者:東條 チカ

■サラリーマンが異世界に行ったら四天王になった話 9 (ガルドコミックス)
新しい価値を見出すって地方復興にはめっちゃ大事だが、そういうこともできるのかウチムラデンノスケ。さすが海外の駐在員。すげー。
読了日:08月15日 著者:村光

■問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール
『独学大全』『アイデア大全』等の著者の2作目。こじれた問題を解決しやすくする方法が37個載っている。この本も通読するものではなく、問題を解決する方法を少し見る、みたいな辞書的使い方ができる。仕事や社会の問題から家族や人生の問題などに、「そんな解決方法があるのか」と驚く手法ばかり。具体例が挙げられており、引用も多くて分かりやすい。
読了日:08月23日 著者:読書猿

■なぜ人を殺してはいけないのか: 新しい倫理学のために (新書y 10)
インパクトのあるタイトルだが、倫理学の本。タイトルにあるような「何故人を殺してはいけないのか」や「生きる意味とは」「愛とは」みたいな問題に対して、問題の角度や切り口を変えて思考していくというもの。答えを求めて読むと肩透かしを食らうだろう。倫理の問題は一つの決まった答えがあるわけではなく、その時や時代によって移り変わると考えていくから、ふと立ち止まった時に考え方に柔軟性を持たせてくれる学問だと思った。
読了日:08月29日 著者:小浜 逸郎

■はるかリセット 17 (17) (チャンピオンREDコミックス)
巻藁斬り、面白そう!トイレ掃除が推理もの小説みたいって着眼点が面白かった。靴の修理がリフレッシュになるのも理解する。
読了日:08月29日 著者:野上武志

■幼女戦記 大隊野史~Another Story of the Battalion~(1) (角川コミックス・エース)
幼女戦記の外伝を纏めた短編集。ヴィーシャの過去やグランツの手紙など、登場人物が深堀りされている。幼女戦記が異世界転生ものという範囲を超えて、深く戦争を描いているのだと感じる一冊。
読了日:08月30日 著者:東條 チカ

■Shrink~精神科医ヨワイ~ 13 (ヤングジャンプコミックス)
薬物依存症編完結。想像以上に身近になった薬物依存症を依存症になってから回復するまでを丁寧に描いている。覚醒剤だけでなく風邪薬の乱用も取り扱っているタイムリーさ。生きやすい社会というのは他者との繋がりがあることなのかもしれない。
読了日:08月30日 著者:月子

■天使禁猟区-東京クロノス- 3 (花とゆめコミックススペシャル)
ラファエル復活。ルシファーやアレクシエル、刹那や一コマだけだがロシエルが出てきて、天使禁猟区っぽさが増した。
読了日:08月30日 著者:由貴 香織里

■勇者一行の専属医 3 (ヤングジャンプコミックス)
四聖ユスティーナ、失った手足も復活できる奇跡の持ち主なのに、条件が一度切断しなくてはならないって厳しすぎる。しかし麻酔下のもと、安全に切断すればこれほど頼もしい奇跡はない。一番下っ端の四聖でこれなので、上位の奇跡はどんなものなのか気になる。
読了日:08月30日 著者:中村 尚儁

■氷属性男子とクールな同僚女子(10) (ガンガンコミックスpixiv)
恋人同士になった氷室くんと冬月さんだが、変わらず距離の詰め方がゆっくりなので、見ててじれったくなる。それでも2人にとってはそのスピードがちょうど良いんだろうね。サキュバスの末裔も出てきて、思わぬ三角関係ができてしまった。頑張れ氷室くん。
読了日:08月30日 著者:殿ヶ谷美由記

▼読書メーター

 

8月は漫画の新刊が沢山出たので、おのずと読むものが増えました。

記録をつけてみると、私は割と漫画を読んでいるみたいです。普段は意識することがなかったのですが、記録してみて分かることかもしれません。

 

前回のブログについて、X(旧Twitter)でコメントをいただきました。そのかたに「読書家ですね」と言われたのですが、中々ピンときませんでした。だって漫画ばかり読んでいるのですから。

自分の中で漫画を読むのが読書になるという認識が育っていません。私の考える読書とは活字を読むことで、漫画は娯楽の一環。読書とは違うかなと考えていました。他人には「漫画を読んだら充分読書だよ」って言うのにね。活字と漫画、どちらも本には違いがないのですが、私の中で漫画は活字より低い位置づけであったようです。

また、読書家のイメージも違っていました。

私の考える読書家は、活字を貪欲に読むような。それこそ呼吸をするように小説を読むような人を表している言葉だと思っていました。私は全然それにはおよびません。ネットの海をさまよう時間のほうが長いし、気が向いた時に適当に本を読むような感じです。自分の持つ読書家のイメージとはまるで違いました。

こうやって書いてみて分かることですが、私の中の読書や読書家のイメージは非常にハードルが高いものだなと感じます。「本を読み始めたら読み切らなければいけない」「本から何かを学ばなければいけない」「読書とは活字でなければならない」など、自分の中のこだわりの強さを感じます。それは読書をとても息苦しいものにしているみたいです。

せっかく読書という趣味を持つことができたのだから、もう少し肩の力を抜いてもいいかもしれません。「一行でも読んだら読書」とか「読み始めても読み切らなくてもいい」とか。あれ、少し極端?

まだ自分のことを読書家だとは思えませんが、もう少し気楽に本を読むことを楽しめたらなと思いました。